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私自身、母ひとり子ひとりの家族でした。

マザーライフ 女性スタッフ写真1

しかし、子供の頃は母と離れ親戚の家で育ちました。

叔母さんはとても良くしてくれましたが、母は、私の運動会や授業参観に1度も来てくれませんでした。

子供の頃はとても寂しかった。
大人になったら早く家族が欲しいと思っていた私は、二十歳で結婚し家庭を築いたので、母と暮らした記憶はほとんど残っておりません。

子供を授かり、家庭も築き、やっと穏やかで幸せな生活をしていた頃…

母が要介護状態になり、唯一の身内である私が介護をすることになりました。
そう、一人娘の私がやるしかなかったのです。
家庭と育児と仕事と介護。

親として何もしてくれなかった母なのに。
娘だからという理由だけで、自分の時間を削って介護をしなければならない。
「矛盾し過ぎてる。納得いかない。」と、母を恨んでいた10年間。

平成26年11月、母はこの世を去りました。
突然の死でした。

「最後まで自分勝手な人…。」

一人娘だった私は喪主として葬儀の準備や様々な手続きに追われ、母を悼む事もできずにいました。
生きてる間は良い関係とは言えなかった親子関係、悲しいという感情よりも、その当時は母に対する怒りしかありませんでした。

「何もしてくれなかったくせに!」って…

母の遺品を整理していた時、古い写真を見つけました。

そこに写っていたのは、小さな私を抱っこしていた母。
裏には日付と暖かい言葉が母の直筆で書かれていました。

こんなに私を愛してくれていたんだ…
私の誕生をすごく喜んでくれていたんだ…

その一枚の写真から伝わってくる母の愛情。
あんなに恨んでいたのに、大きな何かに包まれた想いが湧き出て救われました。
生きている母は伝えてはくれなかったけれど、遺品が教えてくれたのです。

遺品整理とは、たんなる不用品の片付けではありません。
あの世への旅立ちの日は突然やってきます。
亡くなった故人の方も戸惑っていることでしょう…

「来し方行く末に想いを馳せる」

亡くなった故人はどんな思いだったのか?
どんな暮らしをしていたのか?
何が人生の宝だったのか?
誰に何を伝えたかったのか?

遺品の中から、故人が生きてきた証や貴方へのメッセージが必ず見つかります。

ほんの少しでも残されたご遺族の方の心が救われるようなお手伝いをしたいと思い、母に導かれるように遺品整理業をとことん学び、数々の現場を経験してこのマザーライフを立ち上げました。

マザーライフとは、幼少期、母の愛情に飢えていた私自信が、すべての人たちに母親のような愛情を注ぎたい、親身になって寄り添いたいという気持ちを表した名称です。

どうか私に、故人の方が遺した「貴方へのメッセージ」を探させてください。